カリフォルニア大学デービス校の留学体験記 BSA I plus カリフォルニアのとある小さな町が教えてくれたこと

中野 滉太さん 中野 滉太さん 立命館大学経営学部 国際経営学科 2014年4月入学 立命館宇治高校出身 留学中の光景1 留学中の光景2 留学中の光景3

 留学最終日、早朝は寒い寒いと言いながら、寮の前で空港へ向かうバスを待っているときに僕は、1ヶ月前の自分のことを思い出していた。1ヶ月前の自分と、今の自分とを比較すると、少し違っていた。どうやら、成長していたようである。僕が今まで生きてきた間、おそらくこんなに成長したと自覚できたことはなかっただろう。たった1ヶ月、そんな少しの間、異郷で生活していただけなのだけれど、その異郷は僕に素晴らしい影響を与えていた。

 2015年、8月初旬。不安でいっぱいでいる僕をバスはカリフォルニア大学デービス校に落とした。教室のある建物や寮の紹介、スケジュールの伝達が流れるように進むから、なかなかペースがつかめない。つかめないからまた不安になる。適当に説明が終わり、寮に一旦荷物を降ろしたら今度は自分で歩いてみる。まずは隣のスーパーマーケットまで。実際に歩いて気がついたがやっぱりアメリカは大きい。建物も道も空も、日本とは全然違うサイズ感で、それでいて街行く人は日常を営んでいるから飲み込まれそうになる。けれど僕はアメリカってこんなもんだって言い聞かせて飲み込まれないように努めた。そうしないと自分が惨めで至って小さく思えてしまうからだ。そんな風にアメリカと自分に負けないようにしながら、必需品を揃えたり、キャンパスを散策したりしているうちにクラスが始まった。

 クラスには他大学の日本人や中国人の学生が居て、こんなものかと思っていたらベネズエラ人の起業家がいたり、韓国人や台湾人の実際に社会に出て働いている人もいたりした。年齢も職業も国籍もいろいろで、どうやら濃いクラスになりそうだと思った。実際、本当に濃い連中だった。授業はビジネスで使う英語を学ぶBusiness Communication Skills、実際の企業を例に経営を学ぶCase Studies、実際に学校や街でリサーチ、インタビューをしてプレゼンテーションをするIntercultural Research Projectなどがあった。どの授業も英語が堪能だったり、経営について詳しかったりするクラスメイトに置いていかれないようにするのはとても辛かったけれど、確実に英語や経営学の知識が増えていくのは感じた。何より話しかけてみるとみんな気さくに接してくれるので、数日後にはすっかり安心していた。お昼過ぎに授業が終わり、午後はジムやグラウンドでスポーツ、夜は寮で宿題をして一日が終わる。徐々に生活に習慣ができる。最初は夢のように過ぎていった日々もいつの間にか日常になっていて、それが嬉しかった。思ったよりうまくやれているなと。

 そんな日常で一つ気が付いたことがある。それはここで生活している人は他を自然と受け入れて共生しているということである。例えば、ジムでは中国人がバドミントンに誘ってくれる。卓球をしていたらアメリカ人がダブルスで勝負しようって声をかけてくれるし、同じ寮のメキシコ人に宿題が分からないって言ったら英語がままならない僕に丁寧に教えてくれる。出身地も境遇もみんな全く違うのだけれど、お互いにその違いを認め合って暮らしている。みんな自分はこういう生き物だって主張している。それが僕にとって大きな気づきだった。そういうことに気づいてからはあっという間に時が流れてしまった。生活が快適にというか、楽しくなった。自転車を盗まれる事件があったような気がするけれど、だいたいそういう風に1ヶ月は過ぎ、まるでもう何年も前から知っているかのように仲良くなったクラスメイトとの別れを惜しみつつ帰国した。仁川経由で。

 もちろん英語も上達したと感じているし、経営学の知識もたくさん学んだ。それもまた成長だと思う。しかし、僕がこのプログラムで一番成長できたなと思えることは、自分は自分だって自信をもって言えるようになったことである。この町の人はみんな当たり前のようにしていたけれど、僕ができていなかったことだ。アメリカのどこにでもありそうな小さい町だったけれど、そこで暮らす人々から僕は、とても大切なことを学んだ。そんな1ヶ月だった。

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〜留学生活が見えてくる〜中野さんが過ごしたある1週間
 午前午後
MonBusiness Communication Skills, Hot Topics, Intercultural Research ProjectCase Studies/ジムで運動/遊び宿題/寮生と交流
TueBusiness Communication Skills, Hot Topics, Intercultural Research Projectジムで運動/遊び宿題/寮生と交流
WedBusiness Communication Skills, Hot Topics, Intercultural Research ProjectCase Studies/ジムで運動/遊び宿題/寮生と交流
ThuBusiness Communication Skills, Hot Topics, Intercultural Research Projectジムで運動/遊び宿題/寮生と交流
FriBusiness Communication Skills, Hot Topics, Intercultural Research ProjectCase Studies/ジムで運動/遊び宿題/寮生と交流
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プロフィール

小学生から中学生の頃に5年間英語を公用語としているマレーシアに在住する。帰国後、高校3年生の夏に語学研修のためカナダへホームステイをする。経営学に興味があったが英語も更に深く勉強したいと考えたため国際経営学科へ進学する。 2015年、その両方を学ぶためにBSA 1 plusへの参加を決める。帰国後はTOEICなどの点数向上や海外インターンシップへの参加を視野に入れ勉強をすすめている。

私の留学日程表

2014年4月 立命館大学・経営学部国際経営学科へ入学→2015年5月 BSA 1 plusへの参加準備を始める→2015年6月 事前講義が始まる。発話を中心に現地でコミュニケーションを潤滑に図るための準備を進める。→2015年7月 保険加入、ビザ取得など各種準備→2015年8月 カリフォルニア大学デービス校へ出発→2015年9月 帰国。その後更なる英語能力、経営学知識の向上を目指し勉強に励む。