Vol.11 2019年度派遣の留学生活報告(3回生・石橋毅一さん) | BSA Business Studies Abroad 立命館大学経営学部 海外派遣・留学プログラム

ブレーメン州立経済工科大学ドイツ

  •                    

    国際経営学科 3回生

    石橋 毅一さん

    2019年9月より、ブレーメン州立経済工科大学でのプログラムに参加

    到着しました

    2019.10.8 報告

    あれ、思ったより…

    不安不安不安不安に追いかけられた留学1週間前。
    不安不安不安不安に起こされ目覚めた出発当日。
    不安不安不安不安を抱えて過ごした飛行機の中。

    ブレーメンで約3週間生活して、私が今感じていることは、「あれ、思ったより大丈夫やん」ということです。この報告書を読んでくださっているのは、私の生活に興味を持ってくださっている方か、留学を計画されている方だと思います。本レポートでは、おそらく読者の大半を占めるであろう後者の方々へ向け、留学生活で実感した「日本で準備しておいてよかったこと」を、生活の様子と共にお伝えしたいと思います。

    「準備しておいてよかったこと」、それは英語の勉強です。長期留学に挑戦しようと決意してから、一番はじめに取り組んだのが英語学習でした。もしかすると、「えっ、英語力を伸ばすために留学するんじゃないの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。確かに、私のこの長期留学における目的の1つは英語力向上です。しかし、当時の英語力では得ることのできるものが限られていると感じたので、それなら先に伸ばしておこうと考えました。また、私はドイツ語を履修していないので、留学生活では英語が唯一のコミュニケーションツールになるため、英語すらできないと多くのストレスを抱えてしまうと予想しましたので、ひたすら英語を学び使いました。今となっては英語習得を頑張った過去の自分に大変感謝しています。ありがとう、自分。

    留学生活では英語力に助けられたことが沢山あります。例えば、入国審査や学校での手続きです。出発前は、うまくいかなければどうしようなどの不安を常に抱えていました。しかし、英語力のおかげで諸手続きはとてもスムーズに済ますことができ、トラブルにも難なく対応することができました。トラブルとは、ドイツの国内線で飛行機に乗る直前に、リュックは持ち込めないと言われたことです。この時は英語力がなければ、確実にパニックになっていました。リュックは結局持ち込めなかったですが、交渉して必要最低限の荷物を別のカバンに移して持ち込めました。

    さらに、英語力は友達作りにも役立ちます。留学生のコミュニティでは英語で会話することがほとんどです。そこでは会話で取り残されることないリスニング力、返答したり冗談を言ったりするスピーキング力が役に立ちます。それらのおかげで、顔と名前が一致し、ビールを一緒に飲みに行くような他国籍の友達は2019年10月8日現在で既に70名を超えています。これは、単に英語力だけが理由ではありませんが、英語力無しではこれほど多くの人々と会話をし、仲良くなることはできなかったと思います。

    また、授業でもディスカッションに積極的に参加できるので楽しいです。Bremenでは今週から正規の授業が始まったのですが、ある授業ではイントロダクションの後にすぐグループ分けをし、プレゼンについての小会議をしました。そこで自分の意見を言い、相手の意見を聞き共に案を作るという、初歩的ですが大変重要なことをできたことが嬉しかったです。その授業は観光学科の授業で、新しい知識を沢山得ることができると思うので、今からワクワクしています。これも、一定レベルの英語力が無いとできない体験だと思います。

    さて皆さま、英語力を日本で上げる事の重要性、ご理解いただけましたでしょうか。私は留学前の努力のおかげで「あれ、思ったより大丈夫やん」な生活を送ることができています。留学を計画されている方は、ぜひ今から英語の勉強をスタートさせてください。

    これまで長々と成功談を語ってまいりましたが、やはりうまくいかない時の方が多いのが実情です。なかなか単語が出てこなかったり、自分の言いたい事がうまく伝えられなかったり、自分では完璧に説明しているつもりなのに理解してもらえなかったり……。たまに落ち込んだりするときもありますが、でもそれこそが成長のチャンスであり、無限の可能性があると考えています。

    外国人の友達とカフェに行って喋ることなどは当たり前ですが、毎晩英語の単語帳を読んだり、英語で独り言を言うなど日本でしていた基本的な習慣も続け、日々英語力を成長させ、次なる困難に備えています。大量のインプットとアウトプットを同時に出来る事が留学のメリットだと思います。それを存分に活かして、成長し続けていきたいです。

    最後まで読んでくださりありがとうございます。次回はドイツ語編を短めでお伝えできればと思います。現場からは以上です。

    もう半ばです

    2020.3.3 報告

    自分の弱さを痛感しています

    どうも、石橋です。今回はドイツ語についてお話ししたいと思います。

    まずは簡単に、日本でのドイツ語学習についてです。私は、日本でドイツ語の授業を取っていませんでした。留学決定後当初の計画では、日本である程度の基礎を学んでからドイツでの留学生活を迎えようと考え、単語帳や文法+フレーズ集を購入しました。しかし、結局少しのフレーズのみを習得して出国しました。理由は、目的や重要性がはっきりと認識できていなかったからです。

    続いて、現地でのドイツ語学習についてです。私は授業を取らずに、どこまで語学力を伸ばせるかという実験をしています。その理由は話すと大変長くなるので省略します。授業を取っていないので、日本から持参した2冊やドイツ語の情報が載っているサイトを使い自習しています。最近では、ドイツのPodcastを聞き流しています。 また、周りにはドイツ人が沢山いるので、分からないことがあればすぐに質問しています。
    余談ですが、周りの日本人学生は「タンデム」というシステムを活用して日本語を勉強するドイツ人学生と言語交換をしています。「タンデム」では週に一度決まった時間にパートナーと1時間程度一緒に勉強することができます。授業を取っている生徒はその時に宿題を手伝ってもらったりしています。

    さて、ドイツ語の進展ですが、正直に申し上げますと、「全然ダメ」です。
    何故かというと、シンプルに勉強量が足りません。言語(特にドイツ語)の基礎をというのは、難しくて、ややこしいのです。気が進まないのです。とりわけドイツ語の授業を取っていない私にとって、文法を勉強することは日々の中で強制されていることではありません。なので、セメスター中は逃げていました。毎日ドイツ語を聴いているので、単語量は少しずつ増えてきています。例えば「元気?」「今から何するの?」程度の日常会話や、スーパーで「トマトどこにありますか?」などレベル1のドイツ語は習得しました。しかし、満足に会話を出来るわけではありません。全然ダメです。

    これらの経験を通して感じたのは、「義務教育と大学受験ってすごい」ということです。今、英語を使って会話ができるのは、あの頃に覚えた基礎的な文法事項や語彙などのおかげです。そして、モチベーションを継続するのが難しい基礎をしっかりと勉強できたのは間違いなく、やらざるを得ない環境下にいたからです。ドイツ語の勉強量が少ない理由の1つに、現在の言語力で困ることはあまり無いことが挙げられます。なぜなら、ほとんど英語で会話するコミュニティにしか居ないからです。

    よって、今後はドイツ語の授業をとることや、所属している地元のサッカーチームの仲間と積極的にドイツ語で会話するなど、ドイツ語を使わなければいけない環境を作ることで継続した学習を促していきたいと思っています。こんな感じです。これからトリリンガルへの道を突き進みます。

    次回は一年間どんな生活を送っていたのかをお伝えできればと思います。
    その際に、いろんな面白いことを書けるように多くのことに挑戦するので応援よろしくお願いします。