BSA Ⅳ 対外経済貿易大学中国
経営学科 2回生
右田 佳香さん
2014年2月より、対外経済貿易大学でのプログラムに参加
到着しました
2014.3.31 報告
留学生活の第一歩
1年半の留学生活が始まって約ひと月経ちました。現在は生活や心情が安定しています。むしろ、かなり充実した日々を送っています。
思い返せば初めの2週間は大変でした。中国に渡航したばかりの頃は、私がまた中国語が聞き取れない上に話せないので、授業についていくのが大変だったり日常生活や様々な手続きで苦労したり、戸惑ったりすることが多々ありました。けれども、ただ大変だっただけではありません。困ったときには滞在中の先輩や現地で知り合った日本人や中国人の友人たちが快く助けてくれました。授業では、希望を出して初級のクラスから中級のクラスへ替えてもらい、難易度は上がったけれど毎日真面目に取り組んでいます。日常生活では平日は勉強に励む、休日はぱーっと遊ぶと上手く切り替えのきいた生活を送っています。
ここまで私が満足な生活を過ごせているのは、2つのことによると思っています。ひとつは、私自身が思い切って行動をするように意識したことだと思います。例えば、日本では知らない人には自分から声をかけることなどありませんでしたが、少しでも日本語が聞こえたらとりあえず声をかけてその人たちと知り合いになっていったことです。留学生の中には、「せっかく留学しているのに同郷の人ばかりとばかりいたら意味がない」と考えている人もいるでしょう。確かに一理ありますが、逆にその人たちを通してまた新たなネットワークを広げることもできるからです。そして、2つめには出会った人々が素晴らしい人々ばかりであったということです。困っていればすぐに助けてくれたり相談に乗ってくれたり、勉強を教えてくれたり、一緒に遊びにいったりします。本当に心の暖かい人ばかりで、日々彼らに感謝の気持ちでいっぱいです。
これからの目標は、語学を中心に学習するこの学期を活かして、引き続き中国語の勉強に励むこと、そしてより中国と中国人に対する理解を深めていくことです。私自身、典型的な日本人だと自覚しているので、どのように考えたら、感じ取ったらお互いを理解しあえるかをテーマに過ごしてみたいと思います。留学生活はまだまだ始まったばかりだけれども、精一杯頑張ります。
もう半ばです
2014.10.13 報告
半年を終えて、残り1年
留学期間も、もう半年以上が過ぎ、1.5年の留学期間の3分の1があっという間に終わってしまいました。大体の留学生は1年の留学なので、そう考えると心の底から「私は1.5年の留学で良かった、1年では足りなかっただろうな」と思っています(笑)。
第1セメスターを一言でまとめると、「学習」と「交流」の一学期でした。
来たばかりの頃は中国語レベルが本当に低くて、悔しさと焦燥感で平日休日問わずひたすら勉強をしていました。半年経った今では中上級クラスのビジネス中国語班でも問題がないレベルまでに成長しました。そして日中交流会やプロジェクトなど何かイベントがあると積極的に参加して、実はインドア派なのですが(笑)頑張って国籍を問わず人脈を増やそうとしていました。
私の大学は他大学とは距離が離れたところにあるので他大学の人との交流は少ないのですが、友達の紹介で現在BjBjという北京の音楽団体に所属して趣味の音楽活動を楽しんでいます。
では、第2セメスターをどう過ごすのか。私の抱負は「ステップアップの第2セメスター」です。中国語が上達したとはいえ、もちろん完璧ではありません。授業ではビジネスの場面の中国語、つまり正式な中国語を学ぶので、日常生活で中国人が使う単語や話し方はとても難しく感じて、いまだに慣れません。この学期では、より日常生活に則した中国語もマスターすることを目標にしたいと思います。また、引き続き人脈を大切にすることです。人と何か活動をした後、どうしても引きこもりたくなるのですが、鞭打ってフットワークを軽くしたいと思います!
残りの2/3の期間を今まで以上に濃いセメスターにしたいです!!
もうすぐ帰国
2015.8.11 報告
北京で過ごした1.5年
1年半の北京の留学生生活もあっという間で、もうすぐ終わりを迎えます。最後である第3セメスターは、とても内容の濃いものとなりました。
学習面では、新HSK6級の取得を目標にして過ごしました。クラスも語学班ではなく講義を中心とした外国貿易班に所属しました。経済の専門用語が多くて授業が難しく感じましたが、予習やクラスでの意見交換を通してだんだんと理解が深まっていきました。5月には目標であった新HSK6級にも合格し、とても嬉しかったです。
生活面では、趣味であるトランペットをきっかけに中国人と交流をすることもありました。公園で練習をしていると、中国人の方々が興味深そうに話しかけてきてそこから雑談をしました。時には日本の歌を知っているというおじさんにリクエストされ曲を披露することもあり、とても喜ばれてこちらも嬉しくなりました。
この第3セメスターの中で最も印象的だったのが、インターンシップです。帰国前の休暇を利用して、1ヶ月間ほど日本人の社長が経営するIT会社で実習をしました。北京生活が長い社長は、メディア関係からメーカー、政府関係者、デザイン、ITなど、様々な企業の方々と面識をもっておられ、社長は私にそのような方々とお話しする機会をセッティングし、人生経験と選択肢を増やすチャンスを与えてくださいました。時には日本で普通に生活をしていれば会えないような方とお話をする機会もあり、人脈の大切さを改めて実感しました。
この1年半の留学生活で得た友人、経験、知識は私にとって、とてもかけがえのないものとなりました。そして日本と中国が切り離せない存在であることも改めて感じました。今後も中国と中国語の学習を続け、日中友好の架け橋となる存在になれるように頑張っていきたいと思います。
北京で過ごせて本当によかったです。ありがとう北京!