BSA Ⅳ ストラスブール大学
弓削 智恵美さん
立命館大学 経営学部国際経営学科 2014年4月入学
高校卒業まで国外に出たことは無かったが、いろんな世界の人と関わる仕事がしたい、いろいろな国に行きたいという夢から進路を変更し、もっとも興味のあった経営学も学べる国際経営学科に入学。第二外国語でフランス語を受講していたことや、音楽や美術などヨーロッパの芸術に興味があったため、フランスストラスブールへの留学を目指した。帰国後は積極的に日本に住む外国人のサポートができる機会を見つけるように心がけ、彼らがもっと日本が好きで暮らしやすいと思えるような手助けをしたいと考えている。
言葉にできない学びがとにかくたくさんあった日々
私はこの留学を通して、この選択が人生で一度しかない20歳の年を、後悔のない年にできるのか、という思いがいつも心にありました。日本にいても十分勉強する機会はあって、いつもの仲間とのきっと楽しい毎日が待っているはずなのに、不安でいっぱいで言葉も通じない国で、それを超える充実した毎日にできるのか、日本を発つ前はもちろん、留学中も何度も考えていました。正直なところ留学を終えるまで、そんな思いはずっとついてまわり、なんとなくもやもやした感じだったけれど、改めて日本に帰って数か月たった今振り返ると、自分が留学中経験したたくさんのことや出会ってきた人々、彼らと話したことがどんなに自分を成長させてくれたかということ、それらのことが今の自分の大切な要素となっていることをひしひしと実感しています。
留学先の授業では、様々な国の人から見た日本のイメージを知ることができたり、多国籍なチームでのプレゼンテーションを行ったり、ヨーロッパの企業のケーススタディを行ったりといった留学生を多く受け入れる大学ならではの機会が多くあり、特にチームでの作業は負担にもなったけれどとても勉強になりました。もちろん、講義の内容から得ることができた知識もありますが、留学生活でのもっと大きな収穫は、簡単に言葉にできないような、他の国の留学生とのスムーズな接し方や共同作業の進め方、彼らと自分の文化の違いによる考え方の違いを肌で感じ、少しずつ適切にふるまえるようになったことだと思います。初めは授業中にリンゴを丸かじりしている人がいるだとか、みんな何の抵抗もなく机に座ってしまうといった日常の些細なことに衝撃を受けていたけれど、大学内外での生活で、あらゆる物事や人を受け入れられるようになりました。
ストラスブールは勉強面だけでなくて、日本のような慌ただしい毎日を抜け出して、自分自身と向き合うのにもぴったりの環境だったと思います。どんなにつらい時も少し散歩をすれば可愛い街並みとおいしいパンやケーキ、チョコレートでちょっぴり元気になれます。秋には町中の葉っぱが黄色に変わり、日本とは違った風景が楽しめ、いろんな人が公園で寝そべっていました。色とりどりのかわいらしいお家だけでなく、冬の靄の中に聳え立つ大聖堂も神秘的でとてもきれいです。こののんびりした街ではぎゅうぎゅうの電車で皆が立ちながら携帯を眺める光景など一度も見ることはなく、その代わりトラムの中のほとんどの人は楽しくおしゃべりしたり、景色を見たり本を読んだりして過ごしていました。人々の一日の時間の流れがとってもゆっくりで、日本にいるときとは大違いでした。忙しい暮らしから離れて、日本以外の働く人々の姿を見ることができたのもよかったと感じます。
最後に、フランスはやはり、言葉の面や日本の快適な暮らしと比べると困難もとにかくたくさんありますが、今はあの毎日を過ごせたことを良かったと心から思っています。次はフランス語ももっと勉強して、私を少し強く育ててくれたフランス、ストラスブールに遊びに行きたいです。
▼私の留学日程表
2014年4月 | 国際経営学科に入学 BSAの長期留学のプログラムを知り、スコア取得を目指す。 |
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2015年1月 | BSAⅣでの留学が決定。準備を始める。 |
2015年8月 | ストラスブールビジネススクールでの留学生活を始める |
2016年4月 | 帰国 |
▼留学中の生活調査 私の一週間
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