BSA Ⅳ ストラスブール大学
原田 祐実さん
立命館大学 経営学部国際経営学科・初修重視(フランス語) 2007年4月入学
大学で初修フランス語の授業を選択。2回生の春休みにパリへ一人旅をしたことをきっかけに、グルメやモードの文化に魅かれフランスへ長期留学を決意。3回生後期から始まるストラスブール大学留学に備えて、国際経営事情や異文化マネジメント、英文会計等の学習に取り組んだ。留学期間中はヨーロッパを旅しつつ、フランス語とビジネスの授業を英語で履修。帰国後すぐに就職活動し、卒業後は食品輸入関係の企業で国際的な活躍を目指す。
とにかく自分の視野を広げる
フランス到着直後の試練をのりこえて
三回生からの留学で就職活動に遅れをとることを承知で留学したのは、学生のうちにできる限り自分の世界を広げたいと考えたためです。到着したての頃は長期留学で緊張もあり、オリエンテーションや入寮手続きの訳が分からず泣きそうになりながらこなす毎日でした。初めての受講登録では「せっかく留学したからには」とはりきって多めの授業に登録したものの、当たり前に英語とフランス語を使いこなしているブラジル人やロシア人にかなり圧倒されました。フランス人の教授に「話せないのなら帰れ」というようなことを言われて落ち込んだり、ホームシックにかかる時期もありましたが、幸いグループワークや、バディ制度で気の合う友人に恵まれ、皆でクレープパーティーをするなど少しずついろいろな事を楽しめるようになりました。ストラスブールはクリスマス市場が世界的に有名で、12月になると町中がイルミネーションでキラキラになるのですが、学校の仲間と市場に繰り出すことで町への愛着もわきました。生活に慣れてきたことと、バカンスが多い学校のスケジュールをいいことに、友人を誘ってイギリス、イタリア、スペイン、ポルトガルなど次々とヨーロッパの国々を旅行しました。ドイツのワイマール出身の友人には実家に住む小学生の妹の誕生日パーティーに招待をしてもらい、家族の仲の良さや、食事の前のお祈りに手をつないで歌を歌う習慣、旧西ドイツで貧しかった時の話などを実際に耳にして、文化に触れる感動を味わいました。後期になって新しく入って来た韓国人の子とは寮も同じでとても仲良くなり、二人で北欧貧乏旅行へ行きました。旅行中アイルランドの火山が噴火して飛行機が飛ばなくなった時は、知らないおじさんにりんごを渡されるほど疲れ切っていましたが、頼もしい友人と力を合わせて陸路で帰国するという大冒険も経験しました。隣国の韓国についてほとんど知識がありませんでしたが、旅行で時間を共有することでとても興味が沸き、「自分も頑張らなくては」と思わせられる刺激的な話をたくさん聴く事ができたと思います。
やる気でみなぎった各国の学生の中で受けた大学の授業はもちろん価値のあるものでしたが、個人的には仲良くなった友人から聴いた話や、自分で実際に訪れて目にした様々な光景が、普段の生活のふとした瞬間思い出されるときに、「あの時貪欲に行動しておいて本当に良かった」と感じます。「視野を広げる」という漠然とした目標を掲げてしまったために、とにかく休みは旅、平日は宿題という生活をしていたので、語学力が伸びたかどうかも解りませんが、留学中の全ての経験がこれからの人生を豊かにするためのヒントになっている気がしています。
▼私の留学日程表
2007年4月 | 入学 |
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2008年 5月 | 留学の準備を開始 |
2009年4月~7月 | プロジェクト研究において留学生とチームを組む「ハリボーの経営戦略」について英語で論文を作成 |
2009年9月 | フランス・ストラスブール大学に出発 |
2010年5月 | 帰国 |
▼留学中の生活調査 私の一週間
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