BSA Ⅲ ストラスブール大学

憧れの留学

　私が学生生活で必ず実現させたかったことは、留学でした。
　その理由は、自分自身の好奇心を探究したかったからです。海外に住み、異文化に触れること、他国の教育に触れること、自分自身の能力を試すことにずっと興味があったからです。そして、BSAに決めた理由は、1学期間の選択肢があることと単位認定をしてもらえる交換留学であることです。

素敵な街、ストラスブールでの生活

　最初に感想を一言でまとめると、帰りたくなかった！です。
とても素晴らしい街で、学び、遊び、貴重な経験をさせてもらうことができました。
　最初の１週間はオリエンテーションウィークで、そこでたくさんの人と出会って話しました。そのおかげで友人もでき、現地の生活にも慣れました。
　ストラスブールは、治安も悪くなく、交通も便利、観光地として栄えながらも住みやすい学生の街でした。私は寮で一人暮らしをしていました。私の寮は、シャワー、トイレ、キッチンは全て部屋にあり、共有スペースはほとんどありません。学校からは少し離れていて、トラムで25分ほど、自転車で15分でした。ストラスブールは、自転車に優しい街として知られていて、自転車道が整備されており、たくさんの自転車が走って
います。私も自転車をレンタルして、それで通学していました。食事は、基本的に自炊か学食でした。持ってきた日本食を持って帰るほど、食事で悩むこともなく、むしろ小麦製品、フルーツや乳製品など農業大国のフランスならではの安い食料品を堪能していました。毎週、友人と放課後にベーカリーやパティスリーに行くことが楽しみとなっていました！

スピーキングに苦戦

　授業は、1週間に5コマほどでした。フランス人教授の英語がゆっくりなおかげで、私にとっては学びやすかったです。ただ、やはり大学の授業なので単語はアカデミックでハイレベルでした。そして、一緒に授業を受ける留学生の英語のレベルが高かったです。ヨーロッパからの留学生も多く、英語のレベルが高く、ついていくのが大変でした。授業内ではグループワークが多かったのですが、クラスメイトに自分の意見を伝えられず、自分のスピーキング能力の低さと自信のなさ、勇気のなさに頭を抱えました。これらをこれからの英語学習の課題とし、克服できるように勉強し続けたいと思います。

留学の意義

　フランスで気づいたことは、ずばり人間らしい生活の仕方です。ストラスブールでは、日曜日にほとんどのお店が閉まりました。24時間営業のコンビニや年中無休のショッピングモールを当たり前にしていた日本人の私には信じがたかったです。では日曜日に何をするのだ、と思いました。そこで、ある天気の良い日に大きな公園に行ってみました。そこには、家族で散歩をしたり、ベンチで読書をしたり、友達とピクニックをしたり、ギターを演奏していたりする人たちがいました。特に変わったことではないのですが、私はとても素敵な文化だと感じました。その時の公園の賑わいと美しさがとても印象的で忘れられません。商業的なところから離れて、人間らしい生活をしているんだなと体感し、これが異文化理解なのかもしれない、留学に来た意味だろうと思いました。