BSA Ⅲ バレンシアカレッジ

初めての留学でできた宝物

　高校時代からホスピタリティに興味を持っていた私にとって、ディズニーは世界トップクラスのホスピタリティ企業であり、その環境で学び、働くことに憧れていました。そうして「ディズニー・バレンシア国際カレッジプログラム」に参加することを決めました。

　2024年の秋に出発し、ついに留学が始まりました。アメリカでの生活は、家族と離れての初めての一人暮らしで、トラブルも含めてすべてを新鮮に楽しむことが出来ました。フラミンゴ寮にはスポーツ設備やビリヤード、映画館、個別の勉強部屋があり、とても快適でした。また、アクティビティやイベントも頻繁に開催されていたので、他のキャストメンバーと交流する機会がたくさんありました。さらに、仕事やディズニーパークへはフラミンゴ専用バスが無料で利用でき、移動も非常に便利でした。部屋はアメリカ人2人と日本人1人、計4人のルームメイトと一緒に生活しました。自炊をし、ルームメイトと助け合いながら過ごした日々はとても楽しく、少し成長した自分を実感することができました。ルームメイトとの思い出は、私の中で大きな宝物の一つになっています。

　バレンシアカレッジの授業は、先生が寮に来てくれる形式で行われていたため、学校に通うことはほとんどありませんでした。授業は毎週水曜と木曜に行われ、日本人やコロンビア人のクラスメートと一緒に学びました。アメリカの教育を受ける中で、自国の文化と他国の文化の違いに気づき、多くの新しい発見がありました。また、授業以外にもイベントやアクティビティがありました。サッカー観戦やユニバーサル・スタジオへの訪問など、楽しい思い出をたくさん作ることができました。ただ遊ぶだけではなく、サッカーの試合運営の裏側やテーマパークの営業戦略について学ぶ機会もあり、とても充実した時間を過ごしました。

　ディズニーで働くことに関しては、希望していたリゾートでの業務を担当できたことがとても嬉しかったです。ホテル業務を通じてホスピタリティの実践を学びながら、多くの知識と経験を得ることができました。特に、多国籍な職場でさまざまな文化を持つ人々と一緒に働く中で、働き方や考え方の違いを知ることができたのは大きな学びでした。ディズニーでは「ゲスト一人ひとりに魔法のような体験を届ける」ことを目標としており、ゲストを笑顔にすることが私にとって大きなやりがいとなりました。この経験を通じて、ホスピタリティの本質を学ぶとともに、自分自身の成長も感じることができました。

　この留学は私にとって本当に貴重な経験でした。授業に通いながら働いてお金を貯め、友達と遊ぶ時間もしっかり楽しむことができ、毎日が充実していました。仕事を通じて多くのことを学び、人間関係や異文化理解、そして自分の成長を実感できたことがとても嬉しかったです。それぞれの経験が私にとってのかけがえのない宝物であり、この宝物はこれからの人生を支えてくれると感じています。