【建国大学】 2014年度の留学体験記(沖彩音さん) | BSA Business Studies Abroad 立命館大学経営学部 海外派遣・留学プログラム

建国大学

【建国大学】 2014年度の留学体験記(沖彩音さん)

沖 彩音さん

立命館大学 経営学部経営学科 2012年4月入学

小学4年の時に、実家にホームステイを受け入れて以来、国際交流に興味を持つ。大学では、メディアデザインを専攻とするゼミに入る。ゼミでは、商店街のコミュニティ形成をテーマに研究を進め、滋賀県彦根市の商店街を対象に現地調査をしていたところ、ビジネスと商店街の見学のプログラムが準備された本プログラムを知り、留学を決意する。留学後は、商店街のマネジメントについて、さらなる知識の構築を目指している。

韓国で得たこと

私が韓国に留学した理由は、2つある。1つは日本を出て自分のまだ知らない世界を見てみたいと思ったこと。もう1つは、今回のプログラムが自分にとって魅力的だったことである。
もともとは、大学入学時から漠然と留学をしてみたいと考えていて、1回生の終わりごろから始めたバイトで資金を積み立ててきた。そして今回のプログラムは、その資金で留学が可能であり、言語の授業やビジネスの勉強、歴史文化体験、チューターさんが企画してくださった体験など、最大限に充実した3週間を送るためのプログラムが組まれていた。わたしはこのプログラムを通じて、自分のやってきたことの視野を広げることができるのではないかと感じた。

というのも私は、地域のコミュニティ形成に興味があり、ゼミで商店街のコミュニティ形成をテーマに研究をしてきた。商店街が衰退するにつれ、そこで働く人々もいなくなり、コミュニティが破壊されていく現状に対して、何かアプローチができないかというのが私のビジョンである。留学当初は、韓国の風土に触れることで、韓国ドラマにみる日本人が感じる懐かしさを研究したいと思っていた。私個人の主観ではあるが、近年日本で放映されている韓国ドラマには、日本人が忘れてしまったような繊細さや健気さといった、日本の昭和期を思わせる懐かしい描写があって、それらから商店街のコミュニティ形成のヒントを得ることができるのではないかと感じ、留学を通じて解答を得る、ということを第一の目的にしようと考えた。

そして実際に韓国に留学し、まず韓国の市場がとても活気があることに驚いた。人と人とのコミュニケーションも盛んで、チューターさんともすぐに仲良くなれました。1日目は、自己紹介とそれぞれの国の特徴を議論するディスカッションの後、夜のマッコリパーティーで、みんなでゲームをし大変盛り上がった。次の日からは授業がぎっしりと詰まっていたが、放課後にチューターさんが韓国のいろんなところに連れて行ってくださり、韓国語も韓国の事も無知であった私にとって、韓国での食事や言語、人々などとにかくすべてが新鮮だった。
そして本題である、自分の研究を先生やチューターさんに話してみると、韓国ドラマにまつわるいろいろな背景を教えてくれた。最終的には韓国ドラマは日本の70年代、80年代のドラマを研究して現在のドラマを作成していて、日本の古きものが、日本ではないところで起こっていることに日本人は懐かしさと愛着を覚えるのではないか、という見解に至った。

しかし、それ以上視点を広げることができず、韓国トップの大型マートであるイーマート本社と、町内企業形態をとる中谷第一市場への見学が自分の研究の新たな軸となる機会となった。
まず、イーマート本社への見学では、店長さんがイーマートの店舗を実際に案内して下さり、イーマートの市場戦略を聞くことができた。お話からは、移り変わりが激しい韓国のビジネス市場の中で競争はますます激化しており、人々の生活スタイルの変化に対応する市場を開拓していく必要があることが分かった。そんな中、改めて商店街の立ち位置を考えてみたときに、商店街のマネジメントの側面には課題点が多いのではないかと感じた。
次に、中谷第一市場の見学では衰退しつつあった市場を町内企業形態へと導いたメンバーの一人である方がその経緯を説明してくださった。商店街の中でプライベートブランドを作ったり、商店街全体を統括する本部を立ち上げたり、前衛的な戦略を打ち出していることを知ることができた。そして説明の後は、チューターさんが市場のインタビュー調査に一緒に回ってくださった。現場で市場の方の生のお話を聞くことができたのは、本当に良かったと思う。

これらの見学を通じて私は、商店街のコミュニティ形成にはまず商業ビジネスの観点からマネジメントに着目すべきだと考え、引率の鄭雅英先生、金昌柱先生は、論文をチェックしていただき、これからの研究方針について教えを請うた。また、チューターさんや授業の先生にもいろんな観点からアドバイスをいただく中で、時間は過ぎて、あっという間に最終日を迎え、お世話になった人々との別れがあり、私の留学は終わった。
留学を終えた今、改めて振り返ってみると、韓国という活気のある市場に触れながら、いろいろな人にお世話になり、将来につながる自分のビジョンを発見することができた3週間だったと思う。これからも、お世話になった人々への感謝の気持ちを忘れず、学んだことに対してさらに深く知っていけるよう、日々努力したいと思っている。

私の留学日程表

2012年4月 立命館大学入学
2013年3月 全学留学プログラムへの参加準備を始める
2013年4月 メディアデザインを専攻とするゼミにおいて商店街の研究を開始する
2013年4月〜7月 プロジェクト研究において株式会社ナベルの海外戦略を考え、発表
2014年8月初旬 BSAⅠ派遣先 韓国に出発
2014年8月下旬 日本へ帰国
2014年10月〜 プロジェクトマネジメント演習にて商店街の事業計画をテーマに調べる
           

留学中の生活調査 私の一週間

午前 午後
月曜日
  • 経営学特攻
  • 韓国語授業
  • パーティ
火曜日
  • 韓国語授業
  • 企業見学
  • 自由行動
水曜日
  • 韓国語授業
  • 経営学特攻
  • 体験プログラム
木曜日
  • 経営学特攻
  • 韓国語授業
  • 自由行動
金曜日
  • 小旅行
  • 小旅行
  • 小旅行
週末
  • 自由行動
  • 自由行動
  • 自由行動