【HIA/アメリカ】 2011年度の留学体験記(吉田伊吹さん) | BSA Business Studies Abroad 立命館大学経営学部 海外派遣・留学プログラム

HIA(アメリカ)

【HIA/アメリカ】 2011年度の留学体験記(吉田伊吹さん)

吉田 伊吹さん

立命館大学 経営学部国際経営学科・初修フランス語コース 2010年4月入学

幼い頃、アメリカのサンディエゴに住んでいた事をきっかけに、このBSAIIIのインターンシッププログラムに応募。以前は、友達と会話をするのにも精一杯だったが、高校時代にカナダへ一年間留学、そして大学でも英語開講の授業を積極的に受講し英語に磨きをかける。その力試しとして海外インターンシップを選択した。現在は、ゼミでiPhoneアプリの開発に携わり、正課外活動ではグローバル人材育成プログラムの一員として日本のホスピタリティー精神や、企業と連携したPBLプログラムに取り組んでいる。

現地企業で働くかけがえのない5週間

積極的に「自ら学ぶ」ことで得たもの

BSAⅢのインターンシッププログラムから帰国して、早くも1年が過ぎようとしています。しかし、ついこの間帰国しばかりのような感覚に陥るほど、私の中でこの留学経験は大きいです。
私がインターン先として受け入れて頂いたのは、現地の会計事務所でした。当初は、日系企業の商社へのインターンを希望していましたが、3月に起きた震災の影響を受け、受け入れが困難になり希望は叶いませんでした。出発1週間前になっても派遣先が決まらず、とても不安な毎日を送っている所、どのインターン先よりも英語を存分に活かした仕事をしてみないか?という提案を受け、海外の日系企業ではなく、現地企業へインターンシップをする事に決めました。場所は、Mission Valley近くのHosaka Nagel and Co.という会計事務所で、「Hosaka」と会社名には日本語の名字が含まれていますが、日本人スタッフは一人もおらず、現地の会計士約15名と共に、5週間働きました。一番若い人で23歳、そして一番年配の方で70歳を超える方もいて、とてもダイバーシティのある職場で働く事ができたと思います。
仕事内容としては、はじめに書類整理、プリンターの使い方などを教えてもらい、過去の書類をスキャンしパソコンで処理していくという仕事を与えられました。初めは雑務がほとんどでしたが、インターンに来ている以上、どんな仕事が与えられてもそこから何が学べるのかを必死に考えて日々仕事に取り組みました。結果として得たモノの例を挙げると、書類を整理しながら会計の専門用語を覚える事ができた事や、クライアントとの関係を知る事や、会計事務所の大まかな仕事内容が見えた事などです。
せっかくの海外インターンシップをただ与えられた仕事をしているだけじゃ何も得られない。そう考えて、私は毎日仕事が始まる40分前に出勤し、一緒に働いている会計士の社員さんとコミュニケーションを積極的に取るようにしました。日常的な話や昨日あった出来事、週末は何をするのかなどたわいもない話から始め、少しずつ仲を深めていきました。また、社員の中に、英語、フランス語、スペイン語と3ヵ国語話せる方がいて、その方と英語以外の言語で簡単な会話をするなど、会話する事に対して貪欲な姿勢を貫きました。
このように、私は5週間の間積極的に行動し続け、自ら学ぶ姿勢で取り組んだ事で、最後の日には「君が来てくれてほんとによかった」、「昔からいた社員の一人のようだ」、「いつでもまた働きにおいで」など、温かい言葉をたくさん頂きました。英語力も一段と伸び、また年齢が離れている方々と働く事で、海外で仕事をするのに必要なマナーも身に付きました。そして、雑務ばかりだった仕事も、最後はExcelを使って財務諸表の作成や、出納のチェックも任せてもらい、本当に良い経験ができた事にとても感謝しています。

仕事だけではない思い出に支えられ、将来の目標が定まる

仕事の充実感に負けないくらい充実していたのがホストファミリーとの生活と休日の遊びでした。私のホストファミリーは、私以外にもたくさんの留学生を受け入れていて、まるで寮に住んでいるようでした。家にはスイス、フランス、イタリア、ブラジル、ドイツ、ポーランド、韓国など様々な国の留学生がいて、一つ屋根の下で異文化交流ができた事に私はとても満足しています。休日にはサンディエゴでできた友達とショッピングに行き、ビーチでサーフィンをし、L.Aに小旅行に行くなど、毎週が新しい刺激に満ち溢れていました。サンディエゴにいる間にたくさんの人と知り合い、今でも連絡を取り合っています。これが留学を終えて一年近く経つ今でも鮮明に記憶が残っている理由の一つかもしれません。
ここに書ききれない思い出や体験がまだまだたくさんありますが、私は実習を通して将来海外で働く事を以前より強く希望するようになりました。この5週間で視野も広がり、将来への道が開けた事を実感しています。三回生になった今、もうすぐ就職活動が始まりますが、BSAⅢを通して経験してきた事を更に活かして、希望する進路へと進んでいけたらと考えています。

私の留学日程表

2010年4月 立命館大学入学(当初は高校で交換留学をしていたため、大学での留学予定はなかった。)
2010年8月 友達の多くが留学に行き、少し留学について考え直し始める。
2010年11月 ゼミナール大会で優勝し、大学生活に充実感を感じる。
2011年4月 BSAIIIのガイダンスに何気なく参加。サンディエゴでのインターンを発見し、すぐに応募を決定。
2011年5月 面接を何度か行い、BSAIIIの参加が許可される。
2011年6月〜7月 BSAIIIの事前研修を行い、目標や帰国後ありたい姿を設定。
2011年8月 アメリカのサンディエゴへ出発。現地企業の会計事務所で5週間働く。
2011年9月 日本へ帰国
           

留学中の生活調査 私の一週間

午前 午後
月曜日
  • 6時半起床、8時半前に出勤
    書類整理
  • 書類整理続き
    レポート作成
  • 18時~20時の間に夕食
    お風呂
    テレビを見る
火曜日
  • 書類整理
    スキャン
  • スキャン続き
    レポート作成
  • ファミリーとBBQ
    お風呂
水曜日
  • 出納のチェック
    書類の整理
  • ファイル整理
    スキャン レポート作成
  • 夕食後プールで泳ぐ
    お風呂
木曜日
  • 出納のチェック
    書類の整理
  • ファイル整理
    スキャン レポート作成
  • BSAIIIの課題を終わらせる
    お風呂
金曜日
  • ファイル整理
    スキャン Excelで債務諸表作成
  • 財務諸表続き
    レポート作成
  • 留学生とレストラン
    バックヤードで会話
    パーティ
週末
  • メキシコの国境近くにショッピング ビーチで散歩
  • レストランでランチ
    カフェ
  • 映画
    ドライブ