BSA Ⅱ ブレーメン州立経済工科大学ドイツ
国際経営学科 3回生
池田 茉裕梨さん
2016年9月より、ブレーメン州立経済工科大学でのプログラムに参加
到着しました
2016.10.15 報告
まだまだこれからです。
レンガ造りの建物、可愛らしい三角屋根、石畳にたくさんの車。初めて一人で海外に来て目にした風景は、3週間もすると私の日常になっていることに気づきました。ブレーメンはそこまで大きな街ではありませんが、お店もありますし、緑も多くとても住みやすい環境のように思います。寒さを除いて。また、現地の人は尋ねれば何でも親切に教えてくれます。最初こそトラムの乗り方や買い物の仕方に戸惑いましたが、たどたどしいドイツ語でも快く教えて頂けました。私は海外経験が実はこの留学で2回目とかなり乏しいせいか、様々な場面で日本と勝手が違うため毎日が刺激的です。
大学では先週から少しずつ授業が開講され、来週から私の授業は本格的に始まります。今回、日本人留学生は例年に比べ多いそうですが、いざ授業が始まったら少人数のクラスとはいえアジア圏の学生は私1人でした。元々履修していた科目と関連した授業なのでなんとか理解は出来ますが、ついていくことに必死なので授業内で発言できるようになることが今後の課題です。
今週からは現地で日本語を学んでいる学生とお互いの言語を教え合うタンデムを始めました。そこで会話を楽しみつつ、ドイツ語が少しでも上達できたらなと思います。また、セメスターを通して大学側が様々なアクティビティを用意してくれています。私は既にBeck’s Tourに参加しましたが他の国からの留学生と共にビールの工場見学を楽しむことができました。ここ最近急激に冷え込みだしたので体調管理に気を付けたいです。
もう半ばです
2016.12.14 報告
あっという間の3ヶ月
もう留学生活が折り返しだなんて、ちょっと信じられません。
12月の半ばともなると最低気温が氷点下のことも多く、日本とは全然違う厳しい環境で生活しています。
街の広場にはクリスマスマーケットの屋台が所狭しと並んでおり、本当に素敵な雰囲気が漂っています。私はそこでグリューワインを飲みました。グリューワインはホットワインにシナモンなどのスパイスを加えた飲み物で、毎晩広場でワイン片手に談笑するドイツ人をよく見かけます。
学校では授業の内容もどんどん進んでおり、ついていくことに必死になる毎日です。特に、来週はフランス人の学生と2人でプレゼンテーションを行う予定で、今自分の担当する内容の準備に追われているところです。準備する際、日常会話レベル以上の英語力が必要なのでとても苦労していますが、留学しないとできない経験だと思うので頑張りたいと思います。
また、11月末にはInternational Dayがありました。これはキャンパス内に生徒が各国のブースを設け、その国の伝統や名物料理を紹介する学校行事です。初めて見る食べ物も多く、見て回るだけでもとても楽しかったのですが、私はさらに日本語学科の生徒に浴衣を着付けし、共に折り紙を他の生徒に教えました。日本のブースはわりと人気で、折り紙を気に入ってもらえて日本人としてとても嬉しかったです。
休日や冬休みに旅行の計画を立てているので、今からとても楽しみです。観光と勉強どちらも両立して残りの留学生活も充実したものにしたいです。
もうすぐ帰国
2017.1.31 報告
日本を離れて気付いたこと
早いもので帰国するまで残り2週間となりました。もうFarewell Partyも終わり、私もドイツ語の補講と専門科目のテストをあと1つ受けるだけです。最近は友達と「いつ帰るの?」という会話ばかりで少し寂しいです。あっという間の1セメスターでしたが、振り返ってみれば様々な経験をすることができたように感じます。些細なことでいえば先日雪が積もり、大変寒い期間を過ごしたのですが、その時友達と出かけて、なんとわずかの間だけですが凍った湖の上に立つという貴重な経験をしました。その後、3人で雪合戦をして遊びましたが、実はちゃんと雪合戦をしたのも人生で初めてでした。
学業面では、授業でプレゼンテーションを2回しましたが正直どちらも難しかったです。英語でのプレゼンテーションは日本にいる時から何度も機会があったので大丈夫だろうと思っていたのですが、グループで意見を交わす際に英語のみとなると理解力と表現力が問われ、もどかしい思いを何度もしました。最終的になんとか形になって良かったです。更に他のグループのプレゼンテーションが個性豊かで、いい勉強になったなと思いました。
そして、今日タンデムパートナーの2人にお別れのしるしに日本から持参してきていた金平糖を渡しました。この1セメスターほぼ毎週行ってきたタンデムはドイツ語を学ぶにはとてもいい機会でした。それだけでなく、読めない保険の書類やフライトの手続きも手伝ってもらいました。彼女達なしではドイツで暮らしていけなかったと思います。また、タンデムで日本語の難しさに直面しました。微妙なニュアンスの違いや日本語ならではの言い回しがあることに改めて気づき、いつも何気なく日本語を使っているが故に説明することが難しかったと同時にもっと日本語を正しく使わないといけないなと感じました。これで私の留学生活は終わることになりますが、今度は彼女達が日本に留学しに来ます。特に仲良くしてきた子達は残念ながらみんな東京の大学に通う予定ですが、またいつか会えることを楽しみにしています。
最後に、留学中、励ましの手紙やメッセージを送ってくれた日本の友達、仕送りや心配のメールをくれた家族に感謝したいです。本当に心の支えになりました。私の周りはドイツでも日本でも素敵な人に恵まれていたみたいです。この有意義な留学の経験を胸に、これからの一歩を歩んでいきたいです。