Vol.7 2017年度派遣の留学生活報告(2回生・福嶋雄さん) | BSA Business Studies Abroad 立命館大学経営学部 海外派遣・留学プログラム

対外経済貿易大学中国

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    国際経営学科 2回生

    福嶋 雄さん

    2017年2月より、対外経済貿易大学でのプログラムに参加

    到着しました

    2017.3.7 報告

    初の留学

    你是哪国人?とよく聞かれることがあるが、それすらもわからない外国人にひたすら中国語で話しかけてくる人々、学校の中であるにもかかわらず感じの悪い受付の人、日本と違う食生活や車のマナーなどなど。中国北京の対外経済貿易大学にきて3週間、すでにさまざまな面白く、時に不安になるような経験をしながら日々を送っています。

    対外経済貿易大学は大学の名前にあるように経済、貿易、経営学などを専門に扱った大学で現地の学生約18,000人が在籍しています。また2,500人が海外からの留学生で韓国、ドイツ、メキシコ、フランス、アメリカなど様々な国の人が一緒に授業を受けています。同じ留学生でも学部生、学院生、研究生、博士学位が存在し、自分と同い年の人になかなか出会えない事に驚いています。ただ同じ留学生であるためみんな仲良く日々生活しています。

    北京に来て驚いたことは、思っていた以上に青い空が見える日が多いということです。日本で騒がれている、PM2.5がひどくマスクをつけなければならない、という日がそれ程多くなく、気持ちのよい生活を送ることができています。ただ、日本でもともと住んでいた大阪に比べると緯度が高いこともあり寒い日々が続いていて、早く暖かくなってほしいと願っています。これから暖かくなると北京がどう変わっていくのか、季節の移りとともに街の感じがどのように変わるのか。これからの生活が楽しみです。

    もう半ばです

    2017.12.6 報告

    China

    「你是哪里的?」などなど簡単な中国語には慣れてきました、北京の対外経済貿易大学に留学中の福嶋です。17ヶ月は長いな、と思いながら始まった私の留学ですが北京での時間のスピードはものすごく速く、すでに9ヶ月が経過し残り半年程になってしまいました。最初の半分を振り返るととにかく色々なことにトライしてきました。暇が嫌いな私はとにかく何らかのグループに入り様々な体験をさせていただきました。野球チーム、楽団、県人会、インターン、クラスメート等々。絶対に日本で生活していたら出会うことのない人々と出会うきっかけにもなり、そこでは本当に良い経験をさせていただいています。

    特に北京に来て良かったと思うのが、世界各国の友達ができたことです。これは来る前は知らなかったことなのですが、留学生の数がとてつもなく多く(特に韓国、ドイツ、アフリカ大陸)、そのような人達と中国語または英語で共に勉強し、互いに協力し合い生活しています。そして、多くの人が日本に行きたいとか、何々おいしいよねとか日本って綺麗だよねと言ってくれた時はとても嬉しく、同時に日本は世界から見たらすごい国なのだなと改めて実感しています。ただ色々と質問してくれるのは嬉しいのですが、たまに日本のことについて答えられない時もあるので、自身の国についてもっと勉強しなければとも考えさせられます。北京という場所で出会った人達と将来、日本またはその人の国で再会したいです。

    またもう一つは中国という国を肌で感じられているということです。日本の隣国である中国は、ビジネスの面や領土問題を見ても切っても切り離せない国です。その国の本当の姿にこの9ヶ月でまだ少しではありますが気が付けたように思います。日本にいるときは、ニュースで報道されている姿しか知りませんでしたが、実際の中国に来てみて、知らない中国や中国人のことを知りました。「反日、反日」など言われているテレビを日本で多く見ましたが、多くの中国人、特に若い人は日本の文化が好きで多くの質問をされました。また仲良くなると、とても良くしてくれるという友人思いな面など、全く知らなかった点に気づくことができました。ただ良い所ばかりでなく、悪い所ももちろん見えてきてしまい、日本と中国は違うな、などと思うことも多々あります。それでも良い所、悪い所を含め、残り半年の留学生活で中国のことをもっと知りたいと考えています。

    もうすぐ帰国

    2018.6.27 報告

    ラストスパート

    「你是哪里的?」などの中国語のレベルを通り越し、留学前に立てた目標を無事達成することができました、対外経済貿易大学に留学をしている福嶋です。長いと思っていた17ヶ月の留学生活も残り2週間となってしまいました。心配事ばかりで始まった私の留学ですが、気が付けば毎日が楽しくあっという間に過ぎていました。最後の半年を振り返ると、後悔が残らないようにと意識し生活した半年でした。目標であったHSK6級に合格できたということもあり、立命館大学へ戻った後の単位についても考慮し、今学期は中国語の授業を取らず、英語開講科目であるビジネスの授業のみを受講しました。そして英語開講科目を受講したもう一つの大きな理由は、最後の半年を世界各国から集まった学生と一緒に授業を受けたいという思いがあったからでした。日本に帰ってからも大学の制度を利用しバディなどの活動をすれば世界各国の人と交流を図ることは可能かとは思いますが、私の場合は日本に帰国後は就職活動の開始時期が近かったり、ゼミなどがあったりと忙しくなるという思いがありました。結果としては、この半年間違う国籍の人と受けた授業、また授業外での生活は本当に良い思い出となりました。北京という地で出会うことのできた友人と今後もまた日本または彼らの国で再会することができればうれしいです。

    もしも今、留学をするかしないか、そしてどの国に留学をするか迷っているという方が私のこのレポートを読んでくださっているようでしたら私の個人的な見解を書かせてください。4年間の大学生活を通してずっと日本にいるというのもサークルや飲み会があったりしてものすごく楽しいと思います。実際に私も大学1回生が終わり日本を去る際は寂しかったです。しかし、留学をする期間に関わらず、日本を出るという行動は自分の視野が広がるきっかけとなり、確実に自分のためになるはずです。もちろんいいことばかりが起こるわけではありません。それでもその悪いことがあるからこそいいことがより楽しくうれしく感じるものです。なので、留学に行くか行かないか迷っているなら行ってみることを私はお勧めします。そして、中国に悪いステレオタイプの印象を持っている皆さん、中国という国は日本のニュースが報道しているような反日の国ではなく、逆に日本のことが好きと言ってくださる人のほうが多い国だと感じました。ただ中には日本人の方で中国の文化が合わず帰ってしまった方がいるという話も耳にします。それでも中国は日本の隣国であり現在の世界のビジネスにおいて欠かせない国となっていますし、中国のスピードの速さを肌で感じることができるというのは面白いかもしれません。また、上記でも述べましたが、世界各国の学生、もちろん中国人学生もいて、そして日本人の社会人の方とも知り合うこともできる、このように海外に留学する学生にとって最高な環境はなかなかないかと思います。対外経済貿易大学への留学は個人的にとてもお勧めです。

    そしてこれが留学最後のレポートになることに際し、この場を借りて中国留学の派遣を認めてくださった立命館大学、留学中も相談に乗ってくださったり、手続きなどを手伝ってくださった経営学部事務室の黄さんと赤井さん、そして送り出してくれた両親には御礼申し上げたいと思います。今後の人生でも、中国で学んだことを生かすことができれば良いなと考えています。