2009.4.29 報告
いつの間にか・・・
そんな感じでニュージーランドに到着した。日本にいる間も送別会やら旅行やら同窓会やらで忙しかったせいで出発前日の夜中まで荷造りをしていた。出発当日も本当にこれから留学が始まるという実感は微塵もなかった。
出発の前に日本で知り合ったニュージーランド人の友人に迎えを頼んでいたので安心・・・のはずだったのが1時間待っても2時間待っても彼が来ない。痺れを切らしバスに乗ってCityまで行こうと決心したまさにそのとき肩をたたいたのは彼だった。少し話はそれるが、この友人のことを話しておきたい。おそらく彼がいなければ、ニュージーで生活することはまず不可能だっただろう。住まい、食事、娯楽、その他身の回り、全て彼にまかせっきりだった。彼には感謝してもしきれない。友人であり恩人である。
大学のことを少し話すと、私の通う大学はAuckland University of Technologyという名前で都会のど真ん中に位置している。生活にはなんら困ることはないし、遊びにもでやすいよい場所だと思う。授業は少人数(30人~40人程度)で行われ、ディスカッション、発言、質疑応答の多い授業がほとんどである。日本の授業、特に大講義、に比べると人と人との距離が近いので新鮮さ、活気があるように感じる。まだまだ始まったばかりで右も左も前も後ろも分からない状態だが、とりあえず必死にもがいてみようと思う。自分の出せるものを全部出して、吸収できるものは全部吸い込んで、一回りも二回りも大きくなって日本の友人らに自慢するのが今からでも待ち遠しい。
2010.1.18 報告
「日本」
ニュージーランドには様々な文化的背景を持ち合わせた人が共存しています。オセアニア、北米、南米、アジア、アフリカ、ヨーロッパと文字通り世界各国から人が訪れてきます。その中で私は日本人というアイデンティティーを持ち生活していました。悪く言えば差別・偏見というものになるのかも知れませんが、「日本人はこうだ。」「日本人ならこう考える。」「日本人は・・・。」という言葉がどこへ行っても付いて回ります。ひとつ例にとりますと、前期セメスターにBusiness and Cultureという授業を選択しました。その授業では経営における文化の関連性を学びます。経営と文化に関する理論から、より実践的な取引・商談、職場における文化の役割、宗教上のタブー、など国際経営においては欠かすことの出来ないものだと思います。その授業の中でよく例として出されるのが「日本」です。必ずと言っていいほどの頻度で「日本」が登場します。「日本人は時間外でもよく働く。」「仕事での付き合いが重要だ。」「男女差別がまだ色濃く残っている。」などどちらかというとマイナスな面での登場が多かったように思います。差別を受けたというわけでは全くありませんし、それらの側面すべてが日本だとは全く思いません。ただ日本人は海外の人にこのように捉えられているといったことはまぎれもない事実です。特に日本で生活したことのない人がそういった偏見に近いものを持っているように感じました。グローバル化する世界において今後海外の方と接する機会もより増えるでしょう。その際少しずつでもプラスな日本、違う視点からの日本を伝えていくことが必要だと思います。「日本」をニュージーランドという人種のるつぼで発見したことこれが私の学んだことです。