到着しました
2017.10.10 報告
留学生活スタート!
日本から実に24時間の旅を経て、時差ボケの中ようやく到着することが出来たあの日から、はや3週間が過ぎました。僕にとって初めての海外での長期滞在ということもあり、出国前は期待よりも緊張や不安でいっぱいでした。しかし、いざこちらで生活してみると、穏やかな街の雰囲気や優しい大家さん、またフレンドリーでユニークなクラスメートたちのおかげもあり、案外すんなりと今の環境に馴染むことが出来ました。現在、僕はシェアハウスで生活していて、大家さん夫婦と日本人ルームメイトと一つ屋根の下で暮らしています。ルームメイトが日本人同士になることは大家さんにとっても初の珍事であったらしいのですが、困ったときに日本語で助け合える反面、日常生活で語学力を向上させるチャンスが減ってしまったため、正直少し複雑な気持ちです。もちろんとても仲良しですけどね!そこから大学や街の中心部に出るまでは、バスとトラムを利用しても30分近くかかってしまいますが、スーパーマーケットや電器屋、銀行などは全てすぐ近くにあるので、とても暮らしやすい環境だと感じています。そして、一番心配していたあらゆる登録関連についても、履修や住民票、またSIMカードの購入に至るまで、高身長のイケメンバディが惚れてしまいそうなほど詳しく丁寧に教えてくれたことで、想像していたよりもずっと簡単に済ませることが出来ました。
ところで、皆さんがブレーメンと聞いて最初に思い浮かべるのは、おそらく「ブレーメンの音楽隊」ではないでしょうか。きっとそうでしょう。初めは僕もむしろそのイメージしかありませんでした。ということで、到着するなりすぐにその銅像の写真を撮りに行ってみました。それは街の中心部のマルクト広場という、教会や市庁舎などのレンガ造りの美しい建物が立ち並ぶ神秘的な世界の中にあります。しかし銅像を探し始めてみると、意外と実物はそれほど大きくはなく、人だかりも全くなかったため、まず見つけるのに時間がかかってしまいました。この動物ピラミッドの一番下にいるロバの足を触ると幸運が訪れるという言い伝えがあるらしく、写真からは分かりづらいかもしれませんが、もうすべての幸運が吸い取られてしまったかのごとくロバの足だけツルツルになっていました。今まで皆さんにたくさん幸福を分け与えてきたのでしょうね。少々ネガティブな点ばかり並べてしまいましたが、もちろん彼らは紛れもなくブレーメンの象徴でありますし、それを取り囲む歴史情緒溢れる街並みも相まって、とてもメルヘンチックな気分になれる好スポットですので、ドイツ旅行の際には行かれる事を強くオススメします。このような環境に囲まれながら留学生活を送ることが出来るのは、ここブレーメンならではなので、この貴重な時間をしっかりと噛みしめて過ごしていきたいと思います。
また生活が安定してきた余裕から、先日、少し遠出してハンブルクにも行ってきました。というのも、ブレーメンの大学の生徒はSemester Ticketという、ブレーメン近郊の交通機関を無料で利用できるチケットがもらえるため、お金にケチな僕でもチケットを見せるだけで100km以上離れたハンブルクまで行けてしまうのです。しかし、実はそこには大きな落とし穴がありました。ドイツの列車にも、日本でいう普通、急行、特急、また座席のクラスなどの種類があり、そのSemester Ticketが適用されるのはそれらのランクが低いもののみだったのです。そんなこととはつゆ知らず、一番速く、一番快適な列車に意気揚々と乗り込んだ僕は、車内にて約6,000円の罰金を支払うことになりました。調子に乗って初めから一人旅に挑戦したことが仇となりました。これからは本当に気を付けようと思います。しかし、ひとたびハンブルクに着くと、そこには僕が留学前にイメージしていた「これぞドイツ」といった風景が広がっており、先ほどの出来事を忘れさせてくれるほどの美しい街並みに魅了されました。近代的なショッピングモールが立ち並ぶ隣に、突如現れる歴史ある建造物たちが、ひとつの場所に当たり前のようにバランス良く存在している光景は、都会と歴史的観光地がきっぱり別れている日本とは真逆で、とても印象的でした。そんな中でも、一際存在感のあった市庁舎と、まるでハリーポッターの映画に出てくるような幻想的なハンブルク駅の写真を載せておきますので、是非皆さんの心を癒して頂ければ幸いです。
ここでの生活に多少慣れてきたとはいえ、これから先も何かハプニングに巻き込まれたり、もしや巻き起こしたりしてしまうことはあるかもしれません。しかし今、僕の周りには助けてくれたり相談に乗ってくれたりする人達がたくさんいるので、きっと大丈夫です。次回は、もう少し留学生らしく、これから本格的に始まる授業内容などについてもご紹介出来るように、日々の大学生活にも専念していこうと思います。